更年期

おおよそ45歳から55歳くらいの間の期間、いわゆる女性にとって閉経の時期を更年期ということになっています。
「更年期症状」には、頭痛や肩こり、ホットフラッシュなどいろいろな症状があると言われています。
そしてこの症状が日常生活に支障をきたす状態になると更年期障害と言われます。

woman standing by the side of a watercraft

イギリスでは更年期症状についての対策として、治療費の補助や、企業へ働きかけていくことを議会で検討されたそうです。

素敵だなぁ、いいなぁ・・・。

企業での女性の活躍がまだまだまだまだまだまだ遅れている日本にとっては、イギリスでの取り組みに追いつくのはいったい何年先のことやら・・・とそれこそ更年期症状が悪化しそう(?)に気が遠くなる話しです。残念ながら。

私が更年期という言葉を知ったのは、実母がある時期、ずっと肩が痛くて眠れない・・・とあちらこちらの病院に通ったり、痛い・・・と泣いていたことを見たのがきっかけで、その時私は20代だったはず。
実母の健康は、いずれ娘である私の身の上にも起こりうるのだろうとうすうす思いつつ、随分先のことなのでその痛みは想像できないままに、なんとなく覚悟をしておかねばならないことなんだろうなと思っていました。

その後、しばらく経ったあと、職場で15歳ほど年上の女性が、ことあるごとに「わたし、更年期だから!」と明るく、文字通りあちこちに言って回っていたことに遭遇しました。

何かちょっとしたことをうっかり忘れてしまった言い訳に
「ごめん!わたし、更年期なの!うっかりしてたわ!ごめんね!」
ちょっとした書類のミスにも
「あーごめんなさい!更年期なのよ!ごめんごめん!」

気軽に大声で明るく言うので最初は冗談かと思っていましたが、まったくの冗談でもないらしく、それなら気の毒に・・・と思ったほうがいいのかなんなのか・・・と逡巡している間に、あまりにも連呼するので、次第に聞きなれてきました。
聞きなれると「更年期ってそんなものかなぁ?」と思えるようになってきて、最終的には、これっていいかも!私も更年期になったら真似して大きな声でキャンペーンして乗り切ろう!と思ったものです。

person holding red petaled flower between his finger


更年期はホルモンのバランスの崩れが原因と言われていますが、出産のときにもホルモンは大きく乱れます。
ホルモンのおかげで胎児は無事に成長しますし、出産後に母乳が出るようになるのもホルモン。

私は出産後、普通だったら気にしないようなテレビのニュースになぜか涙が止まらず、人目も気にせず涙を流し、こんな恐ろしい世の中に子どもを生んでしまった・・なんてかわいそうなことをしてしまったんだ・・・とわけのわからないことを考えつつ、「これって普通なら思わないよね!?ホルモンのせいだよね!?」と自分自身に言い聞かせていたのですが、今から考えてもやはりあれはホルモンのせいだと思います。

症状をできるだけ少なくする方法のひとつに、ストレスをためない、ということがあると言われています。

「ごめんねーわたし、更年期だからー」

にっこりして大きな声で言えると、わりとストレス解消になりますよ。

自分自身で「更年期」を受け止めているからこそ言える言葉だからかもしれません。

というわけで、私、マイキャンペーン、少しずつ始めています。

面白い、と言ってはいけないかもしれませんが、面白いことに「更年期なのー」と言ってみると、まず周囲は、特に男性はちょっとあわてるようです。
「いや、そんなことないでしょうー」など、更年期を迎えるほどあなたは年をとっているようには見えませんよ、というような、フォローのニュアンスが多分に入っています。

気を遣わせて悪いなぁとちょっと思いつつ、「いやいや、更年期は悪いことじゃない、どっちかというと女性にとっては新たな人生の前のめでたい時期なのですぜ」とひそかに思いつつ、更年期キャンペーンを続けてもっともっと理解を得なければ・・・という気持ちが胸のうちにふつふつと湧いてきている今日この頃です。

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