もしかして、試されている？

心理的に不安定な人が、相手がどれだけ自分のために動いてくれるのか、ということを試す言動をとることがあります。

そもそもひとというのは不思議なもので、生まれたときからどのようにすれば周囲が自分のために動いてくれるのかを知っています。

おなかがすけば泣く。
オムツを取り替えてほしければ泣く。

泣く理由はさまざまですが、一番身近な保育者は、赤ちゃんの泣くという行動から、赤ちゃんが何を欲しているのか推察し、その赤ちゃんのために行動をします。
つまり赤ちゃんは「泣く」ことで、自然に周囲を自分の思うように動かしている・・・と言えます。

赤ちゃんだけでなく、大人であっても、周囲の身近な相手にとって自分がどういう存在であるのかを確かめるような言動をとることがあります。

本人は相手を「試している」ことに気がついていないことも多く、表現の仕方がよろしくないですがとても上手に試す・・・つまり相手を動かそうとするので、動かされている相手がそういった本人の気持ちに気がつかないことも少なくありません。

おそらく、本人はあなたのことを「このように動くだろう」あるいは「少なくとも何かしらのアクションを起こすだろう」と心のどこかで感じています。
そして動いてほしい相手は誰でもいいわけではなく、他の誰でもないあなたにこそ動いて見せてほしいと本人は願っています。
あなたが選ばれた理由は、あなた自身の性格や過去の言動からかもしれませんし、本人とあなたとの人間関係が要因かもしれませんが、とにかくあなたが本人から何かを期待されているのです。

あなたは本人から白羽の矢が立てられただけあって、行動をとりやすい・・・とらざるをえない立場・・・にあることが多いです。

さてもしあなたが誰かに「試されている」と気がついたとき。
どうしますか？

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