歩くこと

私事ですが、数ヶ月前に階段を踏み外し足の踵の骨を剥離骨折しました。

人生で初の剥離骨折です。

そして人生初の松葉杖。

歩くことがこんなに難しかったとは!
スタスタと歩けることがどんなに素晴らしいことかを身をもって実感している今日この頃です。
そう、今はもう松葉杖は使いませんが、痛みが残っており骨折した足を庇いながら歩いています。

crop faceless woman walking on zebra

松葉杖をついてみて、お恥ずかしい話ですが、初めて実感したことがありました。

松葉杖を使っている、ということは両足で歩けない、ということなんですよね。
つまり、バランスがとりにくいということなんです。
杖に何かがあたってしまったらそのまま転倒してしまう可能性もあるわけです。
道を歩いていて、すれすれにすれ違う人がいると、杖に当たられてしまうんじゃないかとドッキリしてしまいます。

それから、足も痛いのですが、松葉杖を持って体重を支えると手の平がとにかく痛くなりました。
早くあるけないわ、手は痛いわ、もちろん足はずっと痛いし、松葉杖は慣れませんし・・・気分が滅入る日々。

電車に乗っていると、結構揺れますので支えるのに一苦労します。
片足で10分も立っていると腰が痛くなってきて、骨折さえしなければ!!と本当に情けなく、泣きそうになりました。

・・・地下鉄で扉の近くの手すりに松葉杖と一緒にしがみついていると、後ろに立っていた女性が「大丈夫ですか?」と声をかけてくださって、座席に座っていた方に「代わってあげてください」とお願いまでしてくださったことがありまして、この場でお礼を言っても伝わらないかもしれませんが、あらためてお礼を伝えたいと思います!その節は本当にありがとうございました!!!またその方のことばに席を譲ってくださった方にも!ありがとうございました!!!松葉杖や杖をついていらっしゃる方を見かけたら、ぜったいに席を譲ろうと誓っております!

・・・そうして街を歩くと、杖をついている方や足を庇いながら歩いている方がよく目に付くようになりました。
いかに周囲を見ずに歩いていたか!反省。

今も、一歩ずつ、どうすれば普通に歩けましたっけ?と思いながら歩いているのですが、「歩く」っていろいろいいことがあるんですよね。

unrecognizable woman standing on shore with rainbow



身体の血液がめぐりますし。
呼吸は深くなりますし。
血行がよくなると脳も活発化して、新しい考えが沸いてくることもあります。

かの偉大なる作曲家ベートーベンも散歩が欠かせなかったそうですし、京都の「哲学の道」も「歩く」ことがキーワードですもの。

さて、心がしんどいとき。
外に出るのもおっくう。
そういう時もあります。しんどいときは部屋でじっとしていることも大切。

少し体調のいいときは、少しずつでも「歩く」ことにチャレンジしてみましょう。

短い距離でも毎日同じ道を歩くようにすると、何かしら変化があることに気がつきます。
そして、同じ道を歩くと、道順を考えたりせず、別のことをぼんやり考えながら歩くこともできるようになってきます。
考えよう、と思わなくてもふと「あ、いま、こんなことを考えているんだな」というようなことが脳の中でおこってきます。

スマホを置いて、何も考えない「歩く」時間を作ってみませんか?





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