責任感や正義感が強い人が参っているときの思考
心がしんどいなぁ・・・とか、心が傷ついているなぁ・・・という方からお話を伺っていると、悩みから脱出しようとあれこれ考えておられるのですが結局は脱出できずに、「どうしてだろう?」という同じ疑問に戻ってきてしまうということがあります。
なぜぐるぐると同じことを考えるのかというと、「どうしてだろう?」という答えをたった一人で出そうとしているから・・・というケースが多いように思います。
悩んでいる方はたいてい責任感や正義感が強く、原因や理由を他者のせいにしたい、してもよい、と思いつつも「やっぱり自分自身にも原因が・・・」とご自分を責めてしまうのですね。
また、強い責任感や正義感のために、この悩みは結局は自分で解決するしかないと思い込んでしまい、いっそう一人で悩みのミステリーサークルにとどまってしまうことになるのです。
そんな人は、深く一人で静かに自分自身の中で問いかけ、自らの中に答えを探そうとします。
ところが。
自分自身の中に問いかけたとき、心がダメージを受けていないときには健全な答えが出てくるものですが、心にダメージを受けている場合は、考え方が硬直してしまい、柔軟で自由な発想ができなくなります。
あれこれ考えているようで、実は片方の見方でしか物事を見られていない・・・同じ答えしか考え付かない・・・という状態になっていることが多いのです。
あたりまえといえば、そうなのです。
なぜなら、心が弱っているということは新しい考え方が受け入れられない状態になってしまっているということだから。
たとえば風邪をひいて身体が弱っているときには、食欲が無くなってしまうのと似ています。
元気になれば美味しく感じられてしっかり食べられるようになりますよね。
心が参ってしまっているときは、受け付けられるものが少なくなります。
そしてどんなにがんばってもなかなか柔軟な発想ができなくなります。
余裕がなくなってしまうのです。
こんなときこそ、自分を助けられるのは自分自身だけ、などということはちょっと横へ置いておいて、誰かに助けを求めてみましょう。
なんだか目の前の問題を突破できないなぁ、同じような考えばかりが思い浮かぶなぁと気がついたとき。
それはチャンスです。
自分の考えとは違う考えを、受け入れられる準備ができつつあるということ。
心の状態が快方に向かっている証拠ですよ。
そんなときにこそカウンセリングが効きます。
カウンセリングでご一緒に考えや思いを整理しましょう。
きっと予想以上にスッキリできますよ。