気持ちを言葉にしてもらうこと~共感

今日は久しぶりに一日中雨が降っていましたね。
桜の花びらもすっかり落ちてしまいましたが、この雨で植物は一斉に息を吹き返し夏に向かっていくのでしょう。

さて。
先日、路線バスに乗る機会がありました。
バス停に向かって歩き、もうすぐバス停に着く、というとき、ちょうど乗りたいバスがやってくるのが見えました。
このまま歩いていくと間に合いそうにないけれど、今から小走りにバス停に向かうと、きっとちょうどバスと同時に到着するかな・・・といったタイミングでした。

selective focus photography of yellow school bus scale model

荷物が多かったことと、お腹も空き疲れていたこともあって、タイミングよく来てくれたバスに乗れそう!という期待で、がんばって小走りに走りました。

思ったよりもバスのほうが一足先にバス停に着いたのですが、下りてくる乗客も数人いたようですぐには出発するようには見えず、よかった間に合った!さぁ乗り込もう!・・・と思ったそのとき!
なんと!バスは扉を閉めて出発してしまいました・・・。

小走りではなく、ダッシュすればよかったか・・・!残念すぎる!!

思わず「あーっ!乗りたかったなぁ!!!」と走り出したバスに向かって言ってしまいました。

すると・・・

さきほどのバスから降りた年配の男性が、私が小走りにバスに乗ろうとしていた様子をご覧になっていたようで、そして私の「あーっ!乗りたかったなぁ!!!」の声を聞いて、ちらりとこちらを向き

「ちょっと(バスも)待ってくれたらいいのになぁ」

と言いながら立ち去っていきました。

そうなんです。私はその方が言ってくださったことを思っていたのです、まさに。

「ちょっと待ってくれたらいいのに!」

せっかく手の届きそうな距離にいたバスが、無情にも扉を閉めて動き出してしまったのはとてもうらめしく、乗れると思っていた期待がつぶされ、一瞬で荷物も気持ちもどんより重くなってしまったのですが、私の思いを代弁してくれたこの言葉のおかげで「わかってくれている人がいる!」とすごく心が軽くなりました。

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思いに寄り添うことの大切さを改めて感じ、心が温かくなった瞬間でした。

身近な誰かがちょっとしたことで心がざわついているようなとき。
上手に共感の言葉を伝えてあげることで、相手が救われることがあります。
恥ずかしがらずにぜひ声をかけてあげてくださいね。

それから、困ったとき、うれしいとき。
気持ちが自分の中に留められないほど動いたときは、ぜひ言葉にしてその気持ちを表現してみてください。
きっと誰かが共感してくれて声をかけてくれます。
黙っていたら「大丈夫なんだろうな、平気なんだろうな」と思われてしまいます。
大丈夫ではないなぁと思ったときは「私はいま、こういう状況なの!」と思い切って声に出してみることです。

世の中、思ったよりも声をかけてくれる人はいるものです。

互いに共感をやりとりすることで、ちょっとしたストレスをその場で解消しながら暮らしていけたらいいいなと思います。




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