気になる漢字 “師” と “士”
私は公認心理“師”です。教“師”という資格も持っています。
「女性に必要な3つの専門家」に挙げた、美容師と弁護士。
“師”と“士”がありますね。
どんな違いがあるのでしょうか?
なぜこんなことが気になるのか、というと・・・。
公認心理師は名称独占の資格なのです。
つまり、資格を取得した人だけが「公認心理師」または「心理師」と名乗ることができるわけです。
・・・臨床心理士は“士”ですので、公認心理師資格ができたとき「なになに?公認心理士?」と思い込んでしまいましたが、違いました・・・
調べてみますと、教育出版株式会社の「中学校国語言葉のてびき」というページにわかりやすく記載されています。
詳しく知りたい方はぜひ検索してみていただきたいのですが、簡単にまとめますと
- いずれも漢字の持つ意味によって使い分ける
- “士”はもともと「成年の男子」(!)「役人」という意味があり、そこから転じて「学問や教養のある人」「事を処理する能力のある人」を表す
- “師”はもともと「多くの人々」「いくさ」(!?)という意味があり、そこから「教え導くもの」という意味での「技術者や専門家」を表す
ということのようです。
なにやらちょっとびっくりするような新しい発見がありましたね!?
ちなみにこのページでは “司” の説明もあり「つかさ」「つかさどる」は「役所」や「公の仕事を取り扱う人」ということを表現しているそうです。
「児童福祉司」「保護司」は“司”ですね。
なるほどな、漢字っておもしろいなと思います。
公認心理「師」として期待されている仕事は以下の4つとされており、「師」とされた意味が伺い知れます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
資格の名に負けぬよう、日々研鑽を積みたいと改めて思う今日この頃です。