子どもとのトランプ~カードゲームを通して伝えたいこと~

我が子にはよい教育を!よい経験を!そしてお友達とも仲良く!
親の願いは尽きません。

ところでお家にトランプはありますか?
トランプで一緒に遊んであげることはありますか?

playing cards


我が子をあちこちに旅行に連れて行ったり、体験教室を利用して日常ではできない経験をさせたりと、できうる限りのことをしてあげようと思うのは親心。

そんな中、「家にはトランプがないんです」という親御さんに出会うことがあります。

トランプは子ども時代には遊んだ記憶がありますが、大人になるにつれていつの間にか触らなくなってしまいますね。
どこかにあるはずなんだけど、いったいどこにいったのやら・・・?
トランプに限らず、他のカードゲーム・・・UNOなどもそうなのですが。

家にトランプがなければならない、ということでは無いのです。
ただ、子どもにとってトランプで遊ぶことができるということは、大人が思う以上に大切な力になるのです。
トランプ遊びで子どもたちは例えばこんなことを学べるのです・・・

まず、「数」に慣れることができる!
”ババ抜き”では、同じ数字のものを二つずつ選んで捨てますね。
”七並べ”では、連続する数字や大小を目で見ながら確認することができます。

それから、「ルール」を知ることができる!
複数人で遊ぶ際には「ルール」を覚え、守ることが求められます。
「ルール」を知っていると、トランプをしている友達の輪にスムーズに入ることもできます。
子どもたちはオンラインゲームにすぐに興味を持って没頭しますが、カードゲームの楽しさもオンラインゲームに負けず劣らず楽しいもの。
子どもたちはすぐに夢中になります。
それは子どものころの私たちと同じようです。

普段使わない手指の動かし方をするので脳が活性化する!
ルールを覚えてゲームに参加することができるようになると、カードを混ぜる(カードをきる・くる)ことが出来るようになればいいですね。
カードを混ぜる(カードをきる・くる)ためには日ごろ使わない方法で手指を動かします。
手指を動かすことは脳を活性化させると言われていますので一石二鳥。
友達の前で練習することは難しいかもしれませんから、お家で優しく励まされながら練習するうちにできるようになると「できた!」と自信がつくでしょう。

unrecognizable child playing cards with mother at home


”スピード”というゲームは文字通り速さが勝負の決め手になります。
速いほうがもちろん「勝つ」のですが、初めて”スピード”をする子どもは速くできるはずはありません。
そんなとき、”スピード”は、子どもが十分楽しめるように、大人がスピードを調整しながら進めることができます。
ゆっくり進めてもさほど時間をかけずに終わるので、短時間に繰り返し遊ぶことができます。
勝った!負けた!と勝敗に捉われがちな子どもでも「もう一度やってみよう!」と気分を変えて続けることができるのもこのゲームのいいところ。

他にも、記憶力を伸ばすゲーム・・・”神経衰弱”もありますね。
ところでなぜに”神経衰弱”を言うのでしょうか?難しいネーミングですよね・・・。

家で一緒にトランプで遊ぶことで、子どもは多くを学び、外でも自分の輪を広げていくことにつながっていきます。
一方親も、子どもとの遊びの中で、子どもの成長や性格を知ることができ、知らなかった一面を見ることができます。

時には、ゲームの中で子どもがちょっとした「ズル」をするということもあるかもしれません。
でもそれは子どもの一つの「成長」と捉えることができます。
「ズル」ができる、ということは「勝ちたい」という前向きな気持ちの表れであったり、ルールを知っているからこそ(言葉は悪いですが)その裏をかこうとするわけです。
「ズル」は悪いことかもしれませんが、勝つために本人なりに考えて工夫をしているわけです。
親としては無邪気なはずの子どもが「ズル」をしているのを見ると少しがっかりしてしまうかもしれないのですが、そこはがっかりするのではなく、「それは周囲にはバレているよ」ということや、「そういうのはフェアではないよ」ということを教えてあげられるチャンス。
お友達と一緒にゲームをしている場面で、ゲームをとめてそういう話をしてしまうと、子どものプライドを傷付けてしまうことになる可能性がありますので、やはり家で一緒に遊んでいる中で教えてあげられるといいと思います。

というわけで、トランプでも随分いろいろなことを経験できるよ、というお話しでした。


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