初日の出
2022年が始まりました。
いかがお過ごしでしょうか。
初日の出を見に行ってきました。
和歌山県の”みなべ”という場所です。
あいにく快晴とは言えない空模様だったのですが、山の端から輝く光がチラリと現れ、その光が雲に照り映えてそれはそれで味のある美しい景色でした。
実はこの光が見えるほんの少し前、その場の数十名の中にいて、いつ、出てくるか?と東の方角を見ながら立っていたのです。
10分前には東の空には雲がなく、きっとすばらしいご来光が拝めるに違いないと思っていたのでしたが、とても風が強く、あっという間に雲がたちこめてきました。
もう数分、数秒できっと初日の出が見られる!でも雲がかかってしまって見えないんじゃないの!?どうかな?せっかく来たんだし、見たい!!・・・というときによそ見をしている人はあまりおられず。
そんなときに、ふと右手・・・南・・・の空を見上げました。
すると思いがけず広がっている青空の、遠くの雲がうっすらきれいなピンク色に染まっていました。
優しく淡いピンク色は、太陽が左手の東の空に確かに昇ってきていることを教えてくれていました。
南の空は東の空に比べて雲が無く、抜ける青空にハッと胸が開いた気分にもなりました。
太陽は雲があろうがなかろうがちゃんと昇ってくるんだよな、という当たり前のことをピンク色の雲を見て感じた瞬間、今まで東の空を少し不安な気持ちで眺めていた自分に気がつきました。
私は、雲がかかっていたためにいつの間にか「見えるかな?見えたらいいな!!」という想いに捉われてしまっていたようです。
見えても見えなくても太陽はそこにある!曇ってようが雪が降ろうが新年の一日は始まる!ってことなのですね。
そして、ピンク色の雲を見た後、ふたたび東の空を見たとき、自分がさきほどとは違った落ち着いた楽しい気分で初日の出を待っていることに気がつきました。
一生懸命いまかいまかと待ち構えているよりも、少し力を抜いて別の方角を向いて見てみると、同じものでも違った姿で見えることってあると思います。
「いまかいまか!?」と心配になってくると片時も目が離せなくなり、目が離せなくなるからまた心配が重なりずっと見続けてしまいい、他のことが考えられなくなってしまうということはありませんか?
そんなときに、「私は今、目が離せなくなっているかも!」と気がつき、一瞬でも別の方向を見ることができればいいですね。
当たり前のことでも、心が捉われてしまうと見えにくくなってしまうものです。
心配をしない、見ない、というのではなく、ちょっと横を向いてみる。
そうすると、ふっと力が抜け、目が離せなかったときとは違う新しい気持ちになり、先ほどよりも落ち着いて眺めることができることがありますよ。
この後、串本まで足を伸ばし、串本海中公園に行ってみました。
初めて行きましたが展示もそうですが、解説文も読みたくなるとても楽しい水族館でした。
この水族館、館長が女性なんですね!素敵です!
海中展望塔で海の中を見ることができましたが、こちらも思いがけず楽しかったです。
自然って美しい!とあらためて感じた2022年1月1日でした。