親子の距離感

親子というのは不思議なものですね。
お互いのことを、他の人よりもよく知っている、と自然に思える関係を親子というのでしょうか。
お互いのことをよく知っている、という思いが、守ってあげたい気持ちが湧き出てくる源なのでしょうか。

girl writing on the paper photograph


親子関係に悩む親側の方、子側の方からお話を伺っていますと、つくづく子も親も、互いに別人格なんだと自分に言い聞かせる姿勢をいつも心の片隅においておいたほうがいいように思います。

「別人格だ」と思うことと、「他人だ」と思うこととは違います。
互いのことを親子であっても「別人格」と考えることは、非情なことではありません。


互いの癖をよく知り、性格や物事の見方もおおよそ理解していると、どうしても「きっとこう考えるだろう」「きっとこうするだろう」と思ってしまい相手のためによかれと動いてしまうことがあります。
それが互いにとって良いのであれば問題ありません。

しかし、人間はそんなに簡単なものではありません。
親だから、子だからといって自分の思い通りになる、などと思わないほうがよいのです。
同じ人であっても、時と場合、状況によっては違う結論を出すことなんてあたりまえにあることなのですから。


相手を大切に思う・・・という言葉に隠れた自分本位の思い、独りよがりな思いこそが、一番大切にしたい相手を苦しめることになっている・・・かもしれない・・・ということを、距離感の近すぎる親子には考えていただきたいものです。

Follow me!