「なぜ」の答えが見つからない・・・そんなときは手のひらから気持ちを解き放つ!
執着を手放す
がんばってるんだけど手に入らないなぁと思うとき、ありますよね。
そんなとき、「手放すといいよ」というような言葉を聞いたことはありませんか?
よく言われるのは「執着を手放す」とか「怒りの気持ちを手放す」などでしょうか。
気持ちを手放す、と言われてもなかなか難しいものですが、実は簡単にできる方法があります。
とある企業採用の裏側からわかること
私たちは、「がんばればなんとかなる」「努力すれば手に入る」と言われて育ち、子どものころは、がんばりとその結果の因果関係にさほど矛盾を感じなかったりします。
しかし大人になると努力だけではどうにもならないことにもたくさん出くわします。
たとえば、就職活動。
企業の採用担当の方からこんな話を聞きました。
「先日、新たに人を採用することになって募集をしたところ、経歴的に申し分ない方が応募してくれたんです。
さっそく面接もしましたが人物的にもとても素晴らしい人だったんですよ。
採用担当者としてはぜひ採用したい、早く内定を出さなければ他の企業にとられてしまうんじゃないかという話をしているくらいで、当然採用の手続きをするものと思っていました。
でもその人、不採用になってしまったんです。」
優秀である上に人柄も良い、という判断であれば当然採用される・・・と普通は思いますよね。
なぜそれが不採用になってしまったのでしょう?
理由を聞いてみると、配属予定先である現場の人が応募者の経歴を見て「優秀すぎる」と断ってきたそうなのです。
現場で今働いているチームのメンバーとうまく調和して業務を進めていくためには、今回の優秀すぎる方が入るとチーム内のもろもろのバランスが崩れてしまうのではないかと懸念されてしまった、ということらしいのです。
その人を入れても業務をうまく回せない、と現場に言われると、いくら応募者が客観的にすばらしい方であったとしても採用にはつながらないこともあるのですね。
あなたに原因がない場合もある
応募された方が不採用通知についてどのように思ったかはわかりませんが、おそらく不採用の理由は聞かされないはずです。
・・・提出した書類のいったいどこが悪かったんだろう?
・・・面接のときのあの返事が良くなかったんだろうか?
いろいろと思ってしまうかもしれませんよね。
でも、不採用の裏話を知っていると、その方が不採用に落ち込む理由はこれっぽっちも無い、ということがわかります。
同じようなことは恋愛にも言えますよ。
好きな人が振り向いてくれない、思い切って告白したのにフラれてしまった・・・
あなたに原因がない場合は少なくないのです。
理由がわからないともやもやしますよね。
もやもやがとまらなくてどうにもならなくなったら。
"手放して”みましょう。
気持ちをコントロールする方法
「手放す」とは、何かを手に入れたい、手放したくない、というような「執着する気持ち」をやめてみる、ということです。
"アンガーマネジメント”の中では湧き上がる「怒りの感情」を「手放す」というふうに使われる言葉です。
”怒り”があったり、”なぜだろう?”などと何かに執着してしまう=その思いに捉われてしまう と通常の判断ができなくなってしまい、自分らしく振舞うことができなくなってしまいます。
そういった気持ちを上手にコントロールできると楽になります♪
執着する気持ちを、執着しないようにする・・・文字で書いてしまうとそれだけのことなのですが難しそう・・・。
が!
実は簡単にできる方法があります。
「手放す」とはよく言ったもので、本当に「手放す」動作をしてみるのです。
ではやってみましょう
まずは「わたしって今捉われてるよねー」と、今、何に捉われているかを自分自身の中に探して確認してみましょう。
・なぜ不採用になったの?
・なぜフラれてしまったの?
・なぜ???
「なぜ?」がキーワードですね。
答えが自分の外にある場合、答えがいつまでたってもわからないのでずーっともやもやしてしまうのです。これこそ"執着”。
その思いをしっかり見つめます。
それがあなたの手のひらにあるというイメージを持ち、ぎゅっと手を握ってみてください。
そして、その思いを解き放つ!と思いながら・・・
手のひらを上に向け・・・
思い切ってパッと開きましょう!
呼吸も合わせるといいですね。
握っているときに息を吸って、パッと開きながらとことんお腹の中の空気を全部出す。
あるいは
握っているときに息を吐いて、パッと開くときにパッと吸う!
吸うときは鼻から。頭の中に新鮮な少しつめたい空気がさっと入る、というようなイメージです。
ご自身の”解き放つイメージ”にぴったり合う方を選んでくださいね♪
解き放て!
簡単便利ですがよく効きます。
ただ、簡単すぎて一度では効かない場合がほとんどです。
何度でも、気がついたときにやってみてくださいね。
実はこれ、気持ちのコントロールが難しい小さな子どもさんにも教えてあげることができます。
伝え方や順序・・・まずはその気持ちを受け止めることが大切です・・・に工夫は必要ですが、身体を使った感情のコントロールは子どもでも大人でも知っておくといいと思います。
いつでもどこでもできるのですが、人前でいきなりやるとびっくりされますからそこは気をつけて♪
不思議なことに、気持ちが解き放てるようになり執着する思いがなくなると、いつのまにかパッと手のひらを開くことを忘れていきます。