「今日はひとつも悲しいことがなかったよ!」
小学校低学年の子どもの話です。
今日は楽しいことばかりで、ひとつも悲しいことがなかったよ!
と、報告してくれました。
小学校での、クラスメイトからの言葉や、先生にシールをもらえなかったこと、暑くて水筒のお茶を早々と全部飲んでしまい午後は水を飲むしかなかったこと、蚊にかまれてかゆかったこと、一生懸命がんばって手を挙げたのになかなかあててもらえなかったのでチームが最下位になってしまったこと・・・
その子の「悲しいこと」は大人目線からすると、よくあること、大したことではないものです。
ただ、子どもたちにとって小学校での日々は、いつも新しい、生まれて初めての経験。
毎日のちいさな出来事も、彼らにとっては一つ一つが大きな、重大な出来事なのですね。
わが身を振り返って、「今日はひとつも悲しいことがなかったよ!」と言える毎日なのか・・・?
悲しいことも嬉しいことも、とりたてて数える心のゆとりもなくカレンダーをめくる日々を送ってしまっています・・・。
子どもたちのさりげない一言に耳を傾けると、生活や人生を見直すきっかけをもらえることが多いと思う今日この頃です。